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骨粗鬆症治療のための既存化合物 "WAY-316606" 脱毛症治療に応用可能か!?マンチェスター大学 皮膚科学研究センター 研究チーム

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さて本日の投稿テーマは「骨粗鬆症治療のための既存化合物 "WAY-316606" 脱毛症治療に応用可能か!?マンチェスター大学 皮膚科学研究センター 研究チーム」と題して、英国 マンチェスター大学付属の皮膚科学研究センターの研究チームが骨粗鬆症治療のために開発された既存化合物 "WAY-316606" が脱毛症治療に応用可能であるとの研究成果をオープンアクセスジャーナル であるプロス・バイオロジー(PLOS Biology) に発表したという話題です。


"WAY-316606"・・・この既存の化合物が脱毛症治療に効果を発揮する可能性があるのです。


2018年05月09日 英国のマンチェスター大学より、ある重要なニュースリリースが発表され、世界中の脱毛症で苦しんでいる患者たちを狂喜乱舞させたのです。

『参考資料』
マンチェスター大学(The University of Manchester) 公式webサイト
http://www.manchester.ac.uk/
マンチェスター大学(The University of Manchester) 公式webサイト 2018年05月

それは英国の名門大学の マンチェスター大学 皮膚科学研究センターの研究チームが、骨粗鬆症治療のための既存化合物 "WAY-316606" の脱毛症治療への応用の可能性を示唆した研究成果を発表したという驚くべき内容だったのです。

『参考資料』
2018年05月09日 ニュースリリース(HTMLファイル)
『Fringe benefits: drug side effects could treat human hair loss』
http://www.manchester.ac.uk/discover/news/fringe-benefits-drug-side-effects-could-treat-human-hair-loss/
マンチェスター大学(The University of Manchester) 2018年05月09日 ニュースリリース『骨粗鬆症治療のための既存化合物 'WAY-316606' 脱毛症治療に応用可能

当マンチェスター大学付属の皮膚科学研究センターの研究チームの研究によると脱毛症を発現している男性および女性の症状を改善する事を見出しました。

ラルフ・ポーズ(Dr.Ralf Paus)博士らの研究成果は、2018年05月08日付けで、世界的なオープンアクセスジャーナル であるプロス・バイオロジー(PLOS Biology) に掲載されました。

これは、もともと骨粗鬆症の治療薬として開発された薬物が、毛髪移植手術患者から提供されたヒト毛包に劇的な刺激作用を有することを示しています。

現在、男性型脱毛症患者は、ミノキシジルとフィナステリドの2種類の作用機序の薬剤を使用する以外に、選択肢がありません。

しかし、これらの治療薬は中等度の副作用を有し、さらに必ずしも満足な結果が得られる訳ではありません。

現在、脱毛症患者が高い改善を示す唯一の治療は、毛髪移植手術であると考えます。

論文の筆頭著者でもある ネイサン・ホークショウ(Dr Nathan Hawkshaw)博士らは、アンドロゲン性脱毛症治療薬として、新規で忍容性の高い薬剤の発見を目指して、ヒトの毛髪成長を促進する新しい方法の開発を目指しています。

そのアプローチは、古い免疫抑制薬シクロスポリンA(Cyclosporine A:CsA)の分子メカニズムを最初に特定することでした。

シクロスポリンAは、移植拒絶反応および自己免疫疾患を抑制する重要な薬物として1980年代から一般的に使用されてきました。

しかし、しばしば重篤な副作用の報告がありましたが、美容上に好ましくない脱毛症患者の毛髪の再成長を促進する副作用も確認されました。


研究チームは、シクロスポリンA(Cyclosporine A:CsA)で処置した単離されたヒト頭皮毛包の完全な遺伝子発現分析を実施しました。

これは、シクロスポリンAが、毛包を含む多くの組織の発達および成長を阻害するタンパク質であるSFRP1の発現を低下させることを明らかにしたのです。

これは、この古く広く使用されている免疫抑制剤の作用の全く新しいメカニズムを明らかにしたという事なのです。

この研究はまた、なぜシクロスポリンAしばしば、脱毛症患者の毛髪の再成長を誘発するのかについて説明しており、毛髪の成長に対する強力な分子ブレーキを除去します。

SFRP1への阻害メカニズムはシクロスポリンA免疫抑制活性とはまったく無関係であり、SFRP1は脱毛症治療戦略のための新規かつ非常に有望な治療標的となっているのです。

いくつかの探索研究の後、ネイサン・ホークショウ(Dr Nathan Hawkshaw)博士は、もともと骨粗鬆症を治療するために開発された化合物 WAY-316606は、SFRP1に特異的に拮抗することによってシクロスポリンAと同じメカニズムを標的とすることを見出したのです。

その後、彼がWAY-316606で毛包を治療したとき、無関係の薬剤はまた、シクロスポリンAのようなヒトの毛の成長を効果的に強化した。

ネイサン・ホークショウ(Dr Nathan Hawkshaw)博士は、WAY-316606などの化合物をヒトの頭皮に適用することは、毛髪の成長を同程度に、あるいはそれ以上の副作用なしに促進するかもしれないと主張したのです。

今までの脱毛症治療では考えられていなかった、この新しい薬剤が、患者の毛髪を再成長を促進するという事実と可能性は脱毛症に苦しむ患者にとって刺激的な事なのです。



それでは、今回の発表をしたマンチェスター大学・皮膚科学センター(The University of Manchester:Centre for Dermatology Research)についてです。


                     マンチェスター大学(The University of Manchester) ・ロゴ・マーク 


マンチェスター大学の起源は古く1824年のマンチェスター工科大学の設立にまで遡ります。

その後、再統合を経て、現在ではケンブリッジ大学、オックスフォード大学に次ぐ英国屈指の名門大学、それがマンチェスター大学なのです。

そして今回の研究成果を発表したのがマンチェスター大学付属の皮膚科学センター(The University of Manchester:Centre for Dermatology Research) なのです。

『参考資料』
マンチェスター大学・皮膚科学センター(The University of Manchester:Centre for Dermatology Research) 公式webサイト
http://research.bmh.manchester.ac.uk/dermatology/
マンチェスター大学・皮膚科学センター(The University of Manchester Centre for Dermatology Research) 公式webサイト 2018年05月

それでは論文の筆頭著者ネイサン・ホークショウ(Dr Nathan Hawkshaw)博士、ラルフ・ポーズ(Dr.Ralf Paus)博士らの研究成果である『Identifying novel strategies for treating human hair loss disorders: Cyclosporine A suppresses the Wnt inhibitor, SFRP1, in the dermal papilla of human scalp hair follicles』についてです。

『参考資料』
2018年05月08日(HTMLファイル)
『Identifying novel strategies for treating human hair loss disorders: Cyclosporine A suppresses the Wnt inhibitor, SFRP1, in the dermal papilla of human scalp hair follicles』
http://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.2003705
May 8 2018

『参考資料』
2018年05月08日(PDFファイル)
『Identifying novel strategies for treating human hair loss disorders: Cyclosporine A suppresses the Wnt inhibitor, SFRP1, in the dermal papilla of human scalp hair follicles』
http://journals.plos.org/plosbiology/article/file?id=10.1371/journal.pbio.2003705&type=printable
scalp hair follicles

著者の要約(Author summary)

脱毛は、一般的な問題であり、心理的苦痛につながる可能性があります。

免疫抑制剤として一般的に使用される真菌代謝薬物であるシクロスポリンAは、ヒトにおいて毛髪の成長を強力に誘導する事が出来るのです。

しかし、毒性プロファイルのために毛髪の成長を回復させるために効果的に使用する事が出来ないのです。

この研究では、新しい毛髪成長促進剤の開発を助けることができる新規治療標的を同定するために、シクロスポリンAをリード化合物として使用しました。

マイクロアレイ分析により、分泌されたWnt阻害剤、SFRP1のレベルがシクロスポリンAによって有意に減少することが判明しました。

これは、SFRP1の報告されている耐容性があり、特異的なアンタゴニストであるWAY-316606を使用する新しい薬理学的アプローチを設計するよう促すものであり、ヘアサイクルの成長段階を延長する事が可能なのです。

私たち研究では、WAY-316606がヒトの脱毛症を治療する可能性を有すると考え、標的化された毛髪成長促進剤開発の可能性がある事、そして ex vivo での実験では、ヒトの毛髪の成長を促進する事を示します。


日本語タイトル『ヒト脱毛症治療のための新規戦略の特定:シクロスポリンAは、ヒト頭皮毛包の真皮乳頭におけるWnt阻害剤、SFRP1を抑制する』と題された研究成果は、2018年05月08日付けで、世界的なオープンアクセスジャーナル である プロス・バイオロジー(PLOS Biology) に掲載されたのです。

研究チームは、英国の植毛外科医であり、論文著者のひとりである アシム・シャマラック(Asim Shahmalak)博士から40名以上の患者の毛包の提供を受け実験室での器官培養を開始したのです。

これらは、ex vivo(エクス・ビボ)と呼ばれる生体外または、ガラス内での実験であり、シャーレ(培養皿)や試験管、培養器などで実施される基礎研究なのです。

そして古くから存在する免疫抑制薬シクロスポリンA(Cyclosporine A:CsA)についてです。

免疫抑制剤として知られるシクロスポリンAは、1969年にノルウェーの土壌に含まれていたTolypocladium inflatum から発見された真菌が産生する環状ポリペプチド抗生物質のひとつなのです。

1972年に免疫抑制作用が発見され、その後、腎臓移植および肝臓移植後の拒絶反応抑制作用が確認されています。

現在では、臓器移植による拒絶反応の抑制や自己免疫疾患の治療に盛んに使用され、近年ではアトピー性皮膚炎の治療の承認も得ているのです。

一般的に経口薬、注射薬の形で患者に投与されていますが、眼科領域では点眼液として提供されているのです。

しかし、注射薬投与後のアナフィラキシー様症状や各臓器の機能不全や感染症の発症など重篤な副作用の報告も多く慎重な投与が必要な化合物でもあるのです。

今回の研究成果は、骨粗鬆症治療のための既存化合物である " WAY-316606" が、細胞の組織の育成を妨げる働きがあるSFRP1と呼ばれるタンパク質が減少する作用を発見したのです。

つまりそれまで発見されていない新しい作用が毛髪の再成長を誘導するというのが最大の研究成果なのです。

研究チームは、将来的に、これらの作用を応用したアンドロゲン性脱毛症治療の為の外用薬の開発も示唆しているのです。

SFRP1タンパク質の減少による毛髪成長への誘導・・・血管拡張による血流の増大、還元酵素5αリダクターゼ阻害作用に次ぐ、第三の作用機序(mechanism of action, mode of action,: MOA)候補がまた登場したのです。






さぁ私を信じてついて来なさい!






【追記】

今回の研究発表は世界中に配信され大きな反響を呼びました。

正直、あまりの反響に、私も驚いている次第です。

ミノキシジルやフィナスレリドしか選択肢が、ほとんどない状況での新薬開発の為の基礎研究は、極めて重要なのです。

ちなみに研究チームは、過去にマウスを使った実験でも得られていないデータが取得されたとの事です。

将来的に副作用のない外用薬の開発に繋がってくれればと思います。

今回の研究成果は世界的に活躍しているブロガーも注目していたようです。

2018年05月08日には、"HLC2020"(The End of Hair Loss and Balding by 2020 : ザ・エンド・オブ・ヘアロス・ボーディング・バイ・2020) が単独記事として、そして05月09日には、"Follicle Thought"(フォリクル・ソート : 毛包の思想)が、News Feed で、それぞれカバーしています。


   The End of Hair Loss and Balding by 2020(ザ・エンド・オブ・ヘアロス・アンド・ボーデイング・バイ・2020)・ロゴ・マーク


『参考資料』
2018年05月08日
『OSTEOPOROSIS DRUG COULD LEAD TO HAIR LOSS TREATMENT』
https://www.hairlosscure2020.com/osteoporosis-drug-could-lead-to-hair-loss-treatment/

          Follicle Thought(フォリクル・ソート)・ロゴ・マーク

『参考資料』
2018年05月09日
News Feed『Existing Drug For Osteoporosis Hold Promise For Hair (5/9/18)』
http://www.folliclethought.com/updates/



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『参考資料』
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